木材に含まれる水分の割合を示すものが含水率です。寸法の縮みや、曲がりや反りなどの発生を防ぐには、木材を十分乾燥させて使用することが大切です。目安として構造材では含水率20%以下に、板材では含水率15%以下に乾燥することにより寸法変化が起こりにくくなります。
地域認証材の含水率は、(財)日本住宅・木材技術センターで認証された含水率計により、構造材は透過型含水率計で、板材は携帯型の含水率計で計測しています。
木材の含水率は、内部まで乾燥していることを確認することが重要です。
特にスギは、表面に比べて内部の含水率が高いので構造材に用いる場合には注意が必要です。
マイクロ波を用いた透過型含水率計は、木材の中心までの含水率を測定できる信頼性の高い測定機です。
近年、全国的に構造材のプレカット化が広がるにつれ、寸法精度の安定性など品質・性能が明確な人工乾燥材への需要がますます高まっています。
プレカットとは、建築用材を事前に工場で加工しておくことを指します。これまで、熟練した大工さんによって現場で行われていた作業を、工場の機械であらかじめ行うので、現場ではそれを組み立てるだけで済み、工期の短縮と建築費のコストダウンが可能となります。
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乾燥後に「かんながけ」をして寸法をきちんと仕上げたものを「SD(仕上げ済み乾燥材)」、寸法を仕上げていないものを「D(未仕上げ乾燥材)」として区別しています。奈良県地域認証材は仕上げ材として販売しますのでシールにも「SD」と表示しています。
SD=Surfaced
Dried(表面仕上げ済み乾燥材)D=Dried(乾燥材)
例
「SD20」→含水率20%の寸法仕上げ済み乾燥材
「D25」→含水率25%の未仕上げ乾燥材